2007-01-01から1年間の記事一覧

鸚鵡

冬だから当然と言えば当然なのだけど相も変わらず寒い日々ですね。外を歩く時、必要以上に腹筋に力が入ってしまって痛い。この感覚を人はあまり解ってくれないけれど…。毎年冬を越す頃には、私のお腹はカッチカチになってしまう。肩も酷く凝るし。 だけどそ…

そんな朝

凄い形相の母にお前など本当は要らなかったと言われ、一番大事に思っていた友に何も解ってないくせに目障りだと言われ、先生に貴女は結局いいとこどりですねと言われて嗤われた。最後に恋人が、前夜一緒に観ようと借りた椎名林檎のライブDVD(私が選んだ…

「もういやや」

いやや、なんて幼い子どもみたいに人に甘えるのは、本当のところちょっと躊躇う。でも、そうした時の表情がとても優しいので、私は生まれ育った場所の言葉を慎重に選び取って口にする。これは相手に、貴方は特別ですよ、って意思表示する為の行為なんだから…

煌々と闇を照らし

生憎、夜に光を撒くのは冴え冴えと凍る月ではなくて、ヴヴヴ…と無機質に唸る電子機械なのだけれど。 それなりに心待ちにしていた約束を反故にされて一瞬苛立ったけれど、そんなの自分だって同じだと思い至って、寸前でため息を飲み込んだ。いつでも逢える、…

オラに力をわけてくれた

山積み資料を前に悶々としていた時、中学生の子からメールが届く。包丁を咥えた写メと共に、「先生、あまり頑張りすぎちゃ駄目だよ。今柿食べてる」だって。なんて素敵なタイミングなんだろう。なんで柿じゃなく包丁咥えてるんだろう。兎も角貴重な笑いと元…

お好み焼きたべたい

鉄板にはみ出す程に甘口どろソースとマヨネーズをたっぷりかけて、青海苔を散らしたその上で鰹節が優雅にフラダンスしてるやつ。ひと口目は一気に頬張って、あふいあふい!なんて言いながらあわあわとコップの水で流し込むんだ。あー食べたいよー。唾が湧き…

とても冷たい

手が。自分の手があまりにも冷た過ぎて、風呂に入るのも辛い…。服を脱げないのだ、この、氷の様な指が身体に触れる瞬間に耐えられなくて!よく見たら(よく見なくても)紫色になっているし、こたつに突っ込んでいたって温まらないし。何とかならんものか。

しゅわしゅわ師走

もう12月だなんて。早い。 自らの卒論の欠陥を、見て見ぬふりするのもそろそろ限界。教授のところへ…赴かねば…。恐ろしい…。 夕方、道路沿いのイルミネーションを尻目に、地面を睨みつけるようにして早足で歩いていたら、混雑したバス停で人にぶつかりそうに…

安ワインで酔っ払った夜

ほろ酔いとかそんな可愛らしいものではなく、ももももう限界です先輩うげぇぇという感じ。初っ端から汚くて御免なさい。猫たちを両腕に抱きながら、その温かい身体に顔をうずめて鼓動が落ち着くのを待つ。あったかいよーお前たち。もぞもぞ動くなよーここに…

そんな一場面

3連休初日、名古屋から京都に友人ゆうがやって来た。彼女とは小・中・高と続く腐れ縁。 京都駅の三省堂で互いを発見後、さむいねーさむいわーなどと言い合いながら、取り敢えず「任せるぜ」というので「おう任せろ」と電車に乗って紅葉も最盛期の東福寺へ。…

11月の憂鬱

意外と醒めていなくもない。 キンと硬くて静謐を湛えた部分が頭の片隅にあって、其処だけ常に雪がしんしんと降り積もっている感じ。其処が、自分にとって最後の自己防衛の砦なのだと解っている。そして其処は、近頃どんどん領地を広げているみたい。このまま…

変える勇気などあるものか

転機というのは一体、初めから其処に在るものなのだろうかそれとも自ら生み出すものなのだろうか。わからない。もし前者だとすれば私はそれから逃れられないし、後者だとすれば、もう少しだけこのままで、と願わずにはいられない。適切な時期に適切な対処を…

思い知らされる

ふらりと立ち寄ったレンタル屋の喧騒の中、事変の「私生活」が流れた途端何故かその場にうずくまってしまいそうになる。私は私が好きじゃない。なのにいつも自分の事ばっかり考えてる。なんでこんな人間になってしまったのかわかんないよー、もう。氷水の中…

♪東京でぇ独りぃ

卒論の関係でまたもや東京出張。昨日、郵便局で久々に通帳記入をして、冷ややかに表示される、ちんまりしたその数字に慄いたばかりだというのに。一瞬、誰かに使い込まれたかと思ったよ。倹約家として名の通った幼い頃の私はいずこ。そんな訳で、薄っぺらい…

それから

朝起きてその日来て行く服がすぐ決まる、という只それだけで幸福な気持ちになれるのだから、簡単な奴だ私は。スキッピィピーナッツバター(スーパーチャンク)をパンに思う存分塗り込んで、たまには甘すぎるのもいい、なんて小さく言い訳しながらトーストし…

れもん日和

スーパーでレモンが安売り中で、駐輪所で友達にレモン味の飴を貰って、図書館カウンターで前の人が梶井基次郎を借りていて、後輩が学食でレモンパッフェ*1を注文して、突然休講になった講義時間に行った書店で紫のyomyomを買って、次の時間に頁を捲っていた…

基本姿勢が定まらない(ここに書いても…)

本・漫画カテゴリを作ってはみるものの、結局読後の感想も購入記録も大層中途半端だ。時々思い出したように「これ買った」などと綴るから、買ったけど書いてないもの・良かったけど書いてないものも沢山あるのだ。だったらいっそ何も書かないか、とも思うけ…

購入

文庫3冊追加。もう置き場がない。その名にちなんで (新潮文庫)作者: ジュンパラヒリ,Jhumpa Lahiri,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/10/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (48件) を見る幼き子らよ、我がもとへ〈…

なななな、なななな

今ログインしてみたら、ここのページビューが7777を刻んだ。 「7」という数字に大した思い入れは無い。が、しかし、それだけの数の人が、書かれた文章を読む読まないは別として、自分の綴るまたた記を通り過ぎていったのだという事実がほんのりいいなぁ…

寄せ鍋風覚え書き

日が空いてしまった。忘れたくない事をメモしておく。【深夜のO台ケ原】 久々に荷物いっぱいのザックを背負った。これが最後の合宿参加になるかな。しかしメンバーの平均年齢高すぎだろう・笑。にも関わらずの、「集合時の失態」にはとても反省、ごめんねナ…

北さん京さん(どっちも男)

一つ年上の先輩二人が同時に誕生日を迎えたので夜に連絡してみた。一人は地元である北海道で社会人(北さん)、もう一人は京都の同じ大学でまだ大学生(京さん)。在学中はそっけなさや音信不通になる頻度の高さで有名だった彼等なのに、「お誕生日おめでと…

マゾかしらん

自分の行動に大概嫌気が差すのです。 クサクサした気分で生協本屋に立ち寄る。雑誌コーナーをふらりと廻ってFUDGE11月号購入。おんなのこかわいいなーニットの帽子がほしいなー。ついでに素直な自分も。欲しいものだらけだ。 暖かい格好で写るモデルさ…

例えばこんな午後です

図書館でガンガン資料を読んで、学食でおしゃべりしながら息抜きのお砂糖ラスクを齧る。あ、遠くに後輩くん発見。再び図書館に舞戻り、まにあわないそつろんまにあわないと頭の中で呪文のように唱えながらけれども結局動きはのろまな感じで傍らに本を積み上…

卵のふわふわ

幸せだったこととか嬉しかったことって、何だか文章に出来ないな。例えばすごーく美味しい物を食べても、何だかその詳細を日記に残そうという気持ちが湧かない。 (たぶんそれは自分の拙い文章で表すことで、自分が感じた素晴らしいものが何だか薄っぺらくて…

纏うもの

例えば。 髪が短い今は、こっくりした色合いのタートルニット。漆黒のベルベットワンピース、紅茶色に染めた薔薇レースのタイツ。cavacavaのマロンブラウンブーツ、蝶の形をしたアンティークブローチ、鈍金色の栗鼠が小さく揺れる紅革のチョーカー。母親から…

たとえ手が黄色くなったって

秋刀魚はもう食べた。 蜜柑を買った。まだ青いけれど、ぐんぐん剥いてぱくぱく食べる。10個完食。びたみん摂取。どうでもいいけど「びたみん」てひらがなで書くと、おばあちゃんが「でずにーらんど」っていう時のあの覚束無さを連想させる(…のは私だけ?)…

天高く我肥ゆる秋

朝の6時、目覚めて直ぐ「今日は曇りだなー」。 東向きの窓辺に設けた床の中で横たわったまま、天井を見つめてその日の天気を想うのが日課だ。 上半身をのらりくらりと怠惰に起こし、惰性一杯に右手を伸ばしてカーテンのない窓を開く。と、予想に反して爽や…

可愛いんだ本当に

Kのところに子猫が来た。道端に捨てられていたのを、K氏の友達が拾って連れてきたそうな。くしゅくしゅとまるまって、みゃあみゃあ鳴く弱弱しいこの子達を放ってはおけないようと一日居座って一緒に寝たり寝たり遊んだり寝たり。夕方には私のお腹に自分か…

ヒラオカさんがつる!つる!つるっ!!

髪を切った。 鎖骨辺りまであった黒髪ストレートがAラインのいわゆるクラシックボブに、毛先が内巻きになるよう少しパーマをあてて。座っている椅子の周りには切られた髪の毛がバサバサ落ちていて、その代わり私の頭はすっかり軽くなった(お馬鹿さんになっ…

刺繍

チェコ雑貨のお店で買ったリスの刺繍キットの封を開ける。クロスステッチは無心になれるから。ひとつずつ針と糸で色をのせていって、最後に絵が生まれるあの地味な作業と小さな感動が好きだ。 始めてみると、(解っていたことではあるけれど)チェコの製品な…