思い知らされる

ふらりと立ち寄ったレンタル屋の喧騒の中、事変の「私生活」が流れた途端何故かその場にうずくまってしまいそうになる。私は私が好きじゃない。なのにいつも自分の事ばっかり考えてる。なんでこんな人間になってしまったのかわかんないよー、もう。氷水の中に両手を突っ込んだ時の様な痛み。色んな事解ってるような顔をして、本性はこんなだなんて…。隣に居る人になら、幾らでもいい顔してみせるのに。なんで向き合った一番大事な人にはそれが出来ないのよ?客観的に見ても、本音を出したら醜い、なんて絶望的。愛想尽かされたって仕方ない。なのに「大丈夫だよ」なんて言うから、ただただ惨めな泥に塗れている。