鸚鵡

冬だから当然と言えば当然なのだけど相も変わらず寒い日々ですね。外を歩く時、必要以上に腹筋に力が入ってしまって痛い。この感覚を人はあまり解ってくれないけれど…。毎年冬を越す頃には、私のお腹はカッチカチになってしまう。肩も酷く凝るし。
だけどそんな風に文句を垂れつつも、何だかんだ私はこの研ぎ澄まされた冬の冷たさが好きだ。頬が切れる程の冷気の中を進むのが。脳内がクリアになる感覚が。嗚呼、心がすうすうする。

ただ今日はお腹が痛くて、両手で腹部を抱えるようにして歩いた。そんな時に親から電話がかかってきたので、申し訳なく思いつつも「あんたいつ帰るん、1日?」「1日…」「卒論は出せたん?」「出せた…」「もう、ちゃんと掃除しなよ」「する…」とそれはまるで壊れた玩具か一つ覚えの鸚鵡の様な受け答えをしていた。お腹が捩れて千切れちゃうんじゃないかというレベルで痛かったのと、唐突に東京行きの話が出たりその件に関して私の予定は全く無視されていた、という色々が重なって、とても嫌な感じの苛々した受け答えになってしまった場面もあった。今思えば私も悪いよね。ごめん。(でもここに書いてもね)


それから家に帰ってクリスマスケーキの残りを一人で食べた。一人でのところ強調。
今年は定番ながら挑戦したことの無かった苺のショートケーキを作ってみたのだが、それなりに喜んで貰えたみたいでよかった。ハンドミキサー無しに必死で格闘したあの1時間40分は無駄じゃなかった…多分。今年のお勉強は、生クリームをホイップする際のレモン果汁の効能について。あれは凄いわ。30分近くかき混ぜても角立たなかった低脂肪クリームが、ものの数秒でふわっふわ!わー感動ー。
(蛇足を承知で書き加えると、イブのメニューは2種類のドリアとサラダとチキン。お洒落なお店の豪華なディナーに出掛ける余裕は無かったけれど、2人で作ってコタツで食べて寒い中物好きな散歩もして、満足。シャンパンの栓のコレクションにまた一つ加えて、並んだそれらを眺めてほうと溜息などついてみる超自己満足なヲトメっぽさを味わわせてくれて有難う。)

あとは年賀状を数枚書いて、ヤフオクを見張りつつ年明けの予定を地元の友人にメール連絡。年末のこの静かな慌しさが嫌いじゃない。