寄せ鍋風覚え書き

日が空いてしまった。忘れたくない事をメモしておく。

【深夜のO台ケ原】
久々に荷物いっぱいのザックを背負った。これが最後の合宿参加になるかな。しかしメンバーの平均年齢高すぎだろう・笑。にも関わらずの、「集合時の失態」にはとても反省、ごめんねナミ君。山の上はこれあたしら全員凍死するんじゃないのという位の極寒状態で(風が強かったから尚更)夏の記憶だけを頼りに、この時期の標高1700メートルを甘く見た装備で出掛けた私は見事に泣きをみた。津田君のほかほか高性能ダウンが心底羨ましかった(貸してくれる程心優しい彼ではない)。

津「さ…し…や…」(訳:さむっ、さむっ、死ぬ!やべえ!)
ナ「せんばいぼぐズルッぼうズズッだべでずうごげま゛nn゛」(訳:先輩僕もう駄目です。動けません…)
私「……。」(!)

私「あはは!あははは!なんかもう笑うしか」
津「ねえ、な!!」
三人で笑いながら(半分泣いている)荷物を振り回して駐車場を全力疾走。さむいんだよう!だけど途中で諦めずに御来光見に行ってよかった。2日とも完璧な晴天だった。朝陽を浴びながら啜った湯気立つポタージュスープの美味しかったこと美味しかったこと!


【おんな三人「ひなぎく」】
リカちゃんと登ちゃんと映画「ひなぎく」を観に行く。以前から観たい観たいと思っていて最近出たDVDをも買おうか迷っていた作品ですからね、スクリーンで観られるなんてしあわせ。主人公の姉妹が可愛くない行動ばっかりしててそれでも一瞬一瞬の表情が強烈なインパクトを放っているものだから画面から目が離せない。当時のチェコの社会情勢とか監督が女性であることとかそういう観点からこの映画を論じる事は案外容易に出来ると思うし、その側面は大切な要素の一つだとも思うけれど、でもそれだけに拘ってこの作品を「評価」するのはナンセンスに思う。
私「あーあ、後ろのカップル、帰り際に男が見事な薀蓄垂れてた。サラダとは何か、なんて歴史的背景と合わせて尤もらしくやってたけど…」
登「げーっ」
リ「そのひと確実に“踏みにじられたサラダだけを可哀想と思わない人々”ではないね」
登「ああいうの、確かに正論だけど。そうだけど、そうじゃないんだーと思う。リクツじゃないんだというか、そこをリクツでやっちゃったら終わり、みたいな所がいいんだからさぁ」
リ「まあ今日の彼は、例えるなら一生懸命BLを語る男性評論家?なんかちがう、なんかずれてる」
私「本質の部分は、当事者からしてみればもっと馬鹿馬鹿しいほど単純で簡単なんやけどね」

ひなぎく [DVD]

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【塗装】
Kが車にラインを入れたいというので少しだけお手伝いをする。紙やすりでひたすら元のグリーンを剥がすという地道で筋肉痛必至な作業。…と、その下から灰色や白が出てきて、その下にやっと金属の鈍銀色が。へぇ、知らなかった。車の塗装って単色で一層かと思ってたけど違うのか。ある程度磨きをかけたら、専用の研磨剤で更に擦る。「つややかコーティング」の為にKのチェックはいつになく細かく厳しい。「あっ、そこ!タテに動かしてね。同じところを30回擦る気持ちで!」「ここまだざらつくね。もう一回ヤスリかけるか」な、なにおう。それは炊飯器を椅子代わりにするような、洗濯物一週間干しっ放しにするような、適当人間が言う台詞なの!?そんなこんなで何とか金属板を剥き出しにし、マスキングテープとビニルテープ、それに広告やゴミ袋でその他をカバー。白のスプレーで塗装。一度目の塗装→30分後にヤスリ→二度目の塗装(上塗り)→1時間後にヤスリ→三度目の塗装(上塗り)→30分後にヤスリ(入念に!)(入念に!)(にゅうねんにー!)以上の行程を経てようやくテープを剥がす。苦労の甲斐あって緑地に美しい2本のホワイトラインが現れた時は単純だけど感動した。ヤスリで、車の塗装以前に指の指紋が削れてしまったことなどどうでも良い!という気分。
私「いいね、かっこいいじゃない」(夕日に照らされた額の汗を拭いつつ)
K「おー。ありがとね。じゃあ次、天井いくか!」
――コンセプトはミニクーパーですってよ。

トミカリミテッド ミニクーパー (赤) 0048

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