焦点

モト「…あなたはそうかも知れんな」
私「そう、って?」
モト「満足出来ひんてことや。只ついていくだけでは」
会社の廊下の自販機の前で、私は、来客用の珈琲‘ありあり’6つとミルクonly1つを買いながら、同期の彼は明日に迫った異動の最終引き継ぎをも終えて暇を持て余しながら、少しだけ話した。
まさに今の私、その迷いの核に、ぐんとフォーカスを当ててきやがる。やるなぁと思う。

モト「ぼくはこの会社に来たかった訳じゃないんよな。東京に来たかった」
ええ、そうですね。そうですとも。
だからこそ迷う。