起きがけに、ピノ

ビル・エヴァンズのCDを流しながらアイスをつまむ。目覚めて、喉が渇いたと思って冷蔵庫を覗いたら、飲み物が何も無かったので。(地元なら水道水を飲むけれど、京都のは、ちょっと)


昨日は大学生協の本屋で後輩のさかちゃんとばったり出逢った。前に会ったのはええといつだっけかと一瞬考えてしまう程度に久しぶり。同級生の彼氏と四国旅行を終えてきたばかりの彼女は、こんがり日に焼けて元気そうだった。
さ「わーsoirちゃん〜」
私「さかちゃぁぁん!」(ひしと抱き合う)
夏のテンションで、女の子の良い再会パターンを忠実に再現。…良い?

その後の立ち話で話題は進路について。一つ年下のさかちゃんは、もうすぐ就職活動を開始する。
さ「なんかいろいろ…不安ですよ…」
私「そうやねー、もう、イヤッってなるよねぇ(笑)でも行き先自体は案外何とかなるもんよ。後は自分の気持ちにどう折り合いをつけるかという…」
さ「何がしたいのか判らないんです。何でも出来る気もするし、何も出来ない気もする。ってかあたし、働きたくない〜一生学生がいい〜」
私「あはは」

似たような会話を、去年の今頃、この場で交わしていたなとふと思い出す。3回生だった私は先輩の健さんにうだうだ言って学食の冷麺を奢らせたような。ちらと学食側に目をやったけれど、今日は夏休み営業という事で閉店した後だった。
仕方なく、うちに来たらピノがあるよと呟いたら、何なんですかそれはと笑われてしまった。


そんな事を思い出しながら結局冷凍庫に残ってしまったピノをつまむ。周りを囲むチョコレートの層をカリッと歯で割って、中のバニラアイスが甘く溶け出す瞬間が好き。