結局飲み込んでしまうばかり

ごめんね何か苛々しちゃってーなどという表面的かつ陳腐な言葉で、折角外に発する事が出来た自らの怒りを、一瞬にして無に返してしまう自分が実に腹立たしい。そこ、へらへら笑う場面じゃないだろう?まだ腹に溜めているものがあるくせに。それを曝け出す勇気すら無いなんてこの卑怯者。


怒りを曝け出せないと言うのは、結局のところ怖いからだ。
怒りに任せて決定的な間違いを犯してしまうかもしれないという恐怖。
それは言葉であるかも知れないし表情や行動かも知れない。
兎に角、相手が私が無意識に示した何かに拒絶感を覚えた瞬間、「また」さよならを言われるのではないかという思いに怯えているのだ。鼻につく思考だと自覚はしているけれど、つまり、自分と自分がこれまで築いてきた関係そのものに自信が持てていない。

ああ、ほらまた…。いちいち自分の気持ちを表す事に言い訳までして、私は何を守りたいのか。大人になれないなあ。