残ったレモンを噛み締めて

ああー夏を満喫したー!!
氷を掻いていたスプーンを握りしめたまま、友人が叫んだ。漫画のひとコマみたい。

今年の夏は、否が応にも「マンキツ」せざるを得ない熱を持っていたと思う。
温風しか出ない(何故)クーラーを早々に見限り、半分逝ってしまっている扇風機と自然風のみでこの天然サウナを生き延びた事実は、少なからず自身の自信になるだろう。
いちおう最後の夏休みであった。働き始めたって多少の「夏」「休み」は取れる。でもそれは夏の休みであって夏休みではない。夏休みと称される、もうその言葉を耳にするだけで心が浮き立つような、黄金色の休暇はこれでおしまい。ご馳走さま。