寒風に打ち勝て

会社員たるもの、感情に引きずられてはならない。もはや麻痺こそが成功の秘訣…という事を仕事を通して学びつつあるが、それってどうなん。

人間出来てるなぁと感じさせる先輩が一人居て、それが随分力になっている。
仕事を通して自分の嫌なところ、駄目なところ、そういう諸々を突き付けられる瞬間に、そのひとの立ち振る舞いを思い出しぐっと堪える事に決めている。
その人と相対すると、自分のしょうもない部分が沢山目について辛いのだけれど、その辛さすら丸呑みして自分の矮小さからも目を逸らさず立てた時、こんな私も多少は器の大きいひとになってるんじゃないかな。ちがうかな。
そんな期待をカイロ代わりに、明日も行く。

ジャスト・アフター

メールで友人の失恋話を読んだら、胸がきりきりした。何にも代わってやれないから、頑張ってるのものすごくわかるけど、敢えて言うね。がんばれ。

でもよく考えたら、きりきりしたのは胃か…。
寒さかストレスか、否、空腹か(最後正解)

アイラブナッツ

消灯になったので、本をしまった。これから夜行バスで地元に帰る。前のひとは、格安4列シートなのに座席を無言で140度くらいに倒す中々の強者。ここまでくると、閉口というより、むしろ驚嘆に値する肝の据わりっぷりではある。

掃除や帰省準備をしながらだけど、今日は夕方まで一緒にいられた。
このところ、職場の人間関係にいい加減嫌気がさしている。それはオトナになりきれていない私のただの甘えなのかも知れないけれど、それでもそれをオトナというのなら、私はそんなやり方で生きてゆくのは厭だ例えガキだと言われよーとも!みたいな事をうだうだと話したら、イチ君は嫌な顔ひとつせず丁寧に話を聴いてくれたので心がすうっと溶けて救われた。
イ「社会に出て、必要な能力が沢山あるってわかったよ。ある種のずる賢さや図太さなんかね」「でもそれは俺にとっては嫌な方の能力なんよね。だから俺はいつも客観的に自分を確かめようとしとるわ。嫌な自分が‘本当の自分’にならんように」


色んなひとがいる。男性の多い職場における女性、同性上司の下にいる男性、大人のふりしたコドモ、他人に優しいふりをして自分が一番優位に立ちたい者。

本当に色んなひとがいるけど、逃げ出すのはいつでも出来ると思ったらまだまだ頑張れるよな、と気合いを入れる年末なのでした。
イチ君どうもありがと。家族に泣き言は言うまい。

刹那を生きる

大事に守って使わず死んだら、死んでも死に切れない――
そう言って、唖然とするような無茶をするひとがいた。自分にはその度胸も実力も無かったものだから、私はそういう生き方に強く惹かれ、少し怖がった。いつか、その信念のもと、傍から消えてしまうんじゃないの?全てを捨てて何処かへ飛んでいってしまうんじゃないの?
煌めく夜道、こんな夜はいけない。背を向けて尚、振り返りそうになる。