アイラブナッツ

消灯になったので、本をしまった。これから夜行バスで地元に帰る。前のひとは、格安4列シートなのに座席を無言で140度くらいに倒す中々の強者。ここまでくると、閉口というより、むしろ驚嘆に値する肝の据わりっぷりではある。

掃除や帰省準備をしながらだけど、今日は夕方まで一緒にいられた。
このところ、職場の人間関係にいい加減嫌気がさしている。それはオトナになりきれていない私のただの甘えなのかも知れないけれど、それでもそれをオトナというのなら、私はそんなやり方で生きてゆくのは厭だ例えガキだと言われよーとも!みたいな事をうだうだと話したら、イチ君は嫌な顔ひとつせず丁寧に話を聴いてくれたので心がすうっと溶けて救われた。
イ「社会に出て、必要な能力が沢山あるってわかったよ。ある種のずる賢さや図太さなんかね」「でもそれは俺にとっては嫌な方の能力なんよね。だから俺はいつも客観的に自分を確かめようとしとるわ。嫌な自分が‘本当の自分’にならんように」


色んなひとがいる。男性の多い職場における女性、同性上司の下にいる男性、大人のふりしたコドモ、他人に優しいふりをして自分が一番優位に立ちたい者。

本当に色んなひとがいるけど、逃げ出すのはいつでも出来ると思ったらまだまだ頑張れるよな、と気合いを入れる年末なのでした。
イチ君どうもありがと。家族に泣き言は言うまい。