ゆめのなか首都高

23時40分、部署飲みの帰り、ロミちゃんの彼氏の泉君がはるばる亀戸まで(ロミちゃんを)迎えに来てくれた。

24時20分、彼らの優しさで後部座席に乗せて貰った私は、流れる首都高の明かりを黙って眺め、助手席のロミちゃんと運転手な泉君はBGMの選択について覇権を争っていた。

24時30分、
ロ「スカイツリー…」
泉「見られないな、俺」
私「なんか3本くらい見えるね」
ロ「それはsoirちゃん、スカイツリーじゃないものを見ているね」

24時50分、このまま大阪へ行ってしまおうかと思った。車の暖かさが、人の気配が、自然な会話が、救いになると同時に一瞬たまらない気持にさせる。

1時15分、ロミちゃん眠る。横顔を見つめる泉君の目が優しすぎて、見ているこちらが照れる。大好きな2人の友達、どうか幸せになってくれよと何故か親の心持。

1時30分、見慣れた景色。御礼を言って車を降りたら、辺りが極寒の地と化していて驚いた。えー心地良い秋の夜長は何処?