家族

諸手続の為に帰省中。
このところ、地元に帰る度に気持ちが重くなる。考えることを放棄しないために此処にこうして記録しようと思うのだけれど、どうも上手くゆかず、それもまた哀しい。
毎日が辛いん?後悔しとるの?間違った、なんて言わんといて。‘まちがい’そんな風に言うのに「でもあんたらの責任じゃないから」なんて――。責任て、何なん?私は一体何のために。そんな風に鬱々と考えている同じ身体と心で、もうすぐ始まる旅行に胸躍らせている自分が信じられない。これもまた甘えなのか。「結局どうにかなると思っている」から。誰かの犠牲の上に成り立つ喜び?
だとしたら、ごみだ。


ああ、いつもそう。零時を回った実家の隅で1人かたかたキーを叩きながら感じるのは、ただひたすらな自己への不信。それから馬鹿みたいな孤独感。誰も解ってくれない、んじゃなくて誰のことも解ってない、私から私への軽蔑と幻滅。ふと想う人の顔に、今はまだ多少救われているけど。(それすら甘えだと言われたら消えるしかない)

どうしようー。結局自分のことしか考えてないよな。楽しくて、嬉しいことを求めてしまってる。色んな物を見て見ぬフリして。汚い物には、蓋。綺麗な物を生み出す力は持ってない。
午前2時のリビング、機械の呻りと落ちた照明に紛れながら、二つにびりびり引き裂かれる。