実習〔3〕

教育実習も二週間目を終えた。残り一週間、時間が過ぎるのが何だかとても早い気がする。

それにしても毎日暑い。
指導案を書く手ものろのろのろのろ…しゅうぅぅぅ……停止。
毎年9月って、こんなんだったっけ?
北極のシロクマが近い将来絶滅するかもというニュースを見て以来、何となくクーラーの利用を自制しようと決めているけれど、この暑さはさすがに…(西日本だけ?)


昨日は、物語を書くのが好きだという生徒に、こっそり作品を見せて貰った。
とても大人しくて、普段は友達と話すのも苦手としている彼女が、本当は誰にも内緒にしておきたいであろうその文章を読ませてくれた。その気持ちが嬉しい。
作品は全て自らの手で製本されている。(専門の本を見て作ったそうだ)
何度も消し書き直した跡の上に丁寧に綴られた文字からは、彼女が本当にお話を紡ぐのが好きなのだという心が伝わってくる。

「この前の国語をきいて、物語を書くことは恥ずかしいことじゃないんだって思いました。あと、教科書の話みたいにだれかに読んでほしいなって思いました。でもまだみんなには見せないでね。恥ずかしいし」
とだけ書かれたアリエルの便箋。
何故だか、ちょっと泣きそうになってしまった。嬉しい。