実習〔2〕

毎朝自転車で通っている。
中学生の頃には、「通学路」で無かった為に迂回していた早朝の山道を、鼻唄など歌いながら通り抜けるのが何とも心地よい。先生の特権だ、いえーい。
学校に近づく程に数を増してくる生徒達と挨拶。
校門を抜けると、2階の渡り廊下に朝練に励むブラスバンド部員達の姿を見つけて手を振る。校内に響くトランペットの音色に心洗われる。

ぺこぺこしながら素早く職員室を抜け、実習生の控え室へ。
ドアを開けた途端
「えっと…あの、soirさん、スカートの後ろめくれてるよ」

……!!
どうりですれ違う生徒達が、皆一様に笑ってたり困ってたりした訳ね…
(辛うじてパンツは見えてませんでした。)