冷静と情熱の間の物欲

徹夜明けで素麺をすすり、そのままバスに乗って四条のバーゲンセールへ。
藤井大丸に入っているお店は余りにも私の好みに合うものが多く、つい財布のヒモがゆるんゆるんになってしまいそうになる(否、なっていたかも)。
夏の旅行にも使えるような大きめの鞄を探していたら、2Fに理想のサイズのとっても可愛いバッグがあって一目惚れ。値札を見て一応二の足を踏んでいるつもりだったのに、店員さんの大プッシュと使い勝手良さそうな作りに負けて、気付いたらレジにいた。持ち手が革の、割とシンプルな、黒のチェックに花模様。長く大事に使おう。

キャミソールやカットソー、タイツ等をここぞとばかりに物色し、化粧品売り場を覗き、雑貨屋のアンティークアクセサリーにきゅんきゅんしながら各店舗を徘徊。幾つか購入。
中でもワンピースは中々のヒットで、巡り合わせに感謝。生地もしっかりしているし、何よりプリント柄とすっきりしたAラインのシルエットが綺麗で宜しい。カーディガンを羽織って、イタリアンデッドストック生地で作ったヘアバンドとパールのイヤリング、ローヒールの白いパンプスも合わせて…と妄想しては、悦に浸る。私って超単純。

やっぱり立ち寄ってしまったジュンク堂では、ヨーロッパの古い世界地図の小さなレプリカを2枚買った。以前から日本が中央に位置しない地図が欲しいと考えていたので、丁度良かった。外国が舞台の小説(特に中世ヨーロッパ物等)を読む際、日本を世界の中心に据えた地図しか頭に浮かんでこないのはどうも都合が悪い。向こうから見たこちら、を的確にイメージしようとすればする程そちらにばかり意識がいって、ストーリーに潜り込めないのだ。でも、そういった事柄もこれで多少は楽に想像出来るようになるでしょう。
イギリスとアメリカはお向かいさんで、日本はほんとうーーに僻地の小国だという事がよくわかる。これを上下逆さまにすると、まるでファンタジー文学の冒頭に描かれた架空の世界の地図みたいだ。オーストラリアの人々にとっては、それが「常識」の世界。