私のベッドで毛布を抱き締めすうすう寝息を立てる人の隣、同じ布団に潜って「翳りゆく部屋」を聴きながら読書灯のオレンジで文字を追うことの幸せに、小さくため息をつく。なんでなん?これで充分やのになぁ。
恋人ではない人とキスをした彼女を軽蔑なんて出来ないよ。たとえ何があったって、結局私は彼らがいつまでも2人のままでいる事を望まずにいられない。幾つかの未来予想図がひとつずつ黒く塗り潰されてゆくのをただ眺めているのは哀しい。 それが非常に勝手で…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。